安倍改憲シナリオ、支持率下落で自民内に異論 政権維持に解散も
2017年7月31日(月)16時14分
船田氏は「それは大変な危険を伴う。もし、(国民投票での過半数確保に)失敗したら、同じ状況での再提出はできないだけでなく、政治的なダメージの方が大きくなる」と指摘。内閣の支持率を上げない限り、憲法改正の実現は難しいとの見通しを示した。
憲法改正のハードルが上がるにつれ、自民党内では早期の衆院解散・総選挙を安倍首相が断行するのではないかとの観測が急速に広がっている。
憲法改正が難しくなってきたのであれば、安倍内閣の継続を最優先とし、衆院選での野党共闘や、先の都議選で躍進した都民ファーストの国政進出の準備が整う前に解散した方が「得策」との戦術的な見方だ。
安倍首相は、支持率低下の下でも改憲に取り組むのか、それとも早期解散で改憲を断念するのか。日本の政治情勢は、ここに来て一気に緊迫の度合いを高めている。
(中川泉 リンダ・シーグ 取材協力:宮崎亜巳 竹本能文 編集:田巻一彦)
[東京 31日 ロイター]
Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着