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大統領令米地裁、不法移民「聖域都市」への大統領令差し止め見直しを拒否
7月20日、不法移民に寛容な「サンクチュアリ・シティー(聖域都市)」に対する政府補助金の交付を停止するとしたトランプ米政権の大統領令に対する差し止め命令を巡り、連邦地裁の判事は20日、司法省からの見直し要請を却下した。17日撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)
不法移民に寛容な「サンクチュアリ・シティー(聖域都市)」に対する政府補助金の交付を停止するとしたトランプ米政権の大統領令に対する差し止め命令を巡り、連邦地裁の判事は20日、司法省からの見直し要請を却下した。
カリフォルニア州サンフランシスコ連邦地裁のウィリアム・オーリック判事は、司法省は先に公表したメモの中で大統領令の適用範囲を狭めたもようだが、差し止め命令の必要性を取り除くことにはならないと指摘。
このメモは法的拘束力がなく、司法長官はいつでも撤回できるとの見解を示した。
オーリック判事は4月に聖域都市に関する大統領令が幅広い分野の連邦補助金を対象にしたものだとし、大統領令を違憲として提訴している原告側の主張が認められる可能性が高いとの見方を示した。
セッションズ司法長官はメモの中で、大統領令が意図する補助金停止の対象は法執行プログラムに関連する特定の補助金に限られると説明していた。