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ロシア疑惑トランプJr.、大統領選中ロシア人からヒラリーに不利な情報もらう?
7月9日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、トランプ米大統領(左)の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏(右)は昨年の米大統領選中、ロシア政府とつながりがあるロシア人弁護士との面会に応じた。NY市で1月撮影(2017年 ロイター/Lucas Jackson)
米紙ニューヨーク・タイムズによると、トランプ米大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏は昨年の米大統領選中、ロシア政府とつながりがあるロシア人弁護士との面会に応じた。弁護士は民主党候補ヒラリー・クリントン氏に不利な情報の提供を約束したという。
面会にはトランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏、当時選対本部議長だったポール・マナフォート氏も同席し、トランプ氏が共和党候補指名を確実にした2週間後の昨年6月9日に、ニューヨークにあるトランプタワーで行われた。
トランプ・ジュニア氏はNYタイムズに宛てた文書で、ロシア人弁護士が面会で、ロシアに関係ある複数の個人が民主党全国委員会に資金を提供し、クリントン氏を支持しているとの情報を持っていると述べたと説明。「同弁護士の発言は曖昧で意味不明だった。詳細や発言を裏付ける情報の提供がなかったため、意味のある情報を持っていないことがすぐに明確になった」とした。
NYタイムズによると、この弁護士はその後話題をロシア人の子供との養子縁組や、人権侵害に関わったとされるロシア人をブラックリストに載せる米国法に移した。
トランプ大統領の弁護団は電子メールで、トランプ氏はこの会合について「承知しておらず、出席していない」とコメントした。
報道によると、トランプ・ジュニア氏は、クリントン氏に関する情報は面会を要請するための口実にすぎなかったとの見方を示した。また、マナフォート氏やクシュナー氏に同席を求めた際、面会の目的は伝えなかったとしている。
トランプ政権を巡っては、選挙戦でロシア当局と結託としていた疑惑が政策運営に影を落としている。