トランプ不人気でも、共和党に勝てない民主党
トランプは目下、逆風にさらされている。ロシア疑惑の捜査が進む一方で、オバマケアに代わる医療保険制度の導入と税制改革という公約二本柱については議会の審議が難航。CBSの最新の世論調査では、トランプの支持率は36%まで落ち込んでいる。
補欠選では地元の問題が争点になったが、終盤ではトランプ自身がツイッターで参戦、ハンデル応援・オーソフこき下ろしのツイートをした。ハンデル当確を受けて、即座にお祝いのツイートをしたのは言うまでもない。
【参考記事】トランプ支持率の下げ止まりは民主党の敵失なのか
民主党はこれで3つの補欠選挙に連敗したことになる。トランプに対する不満の高まりをどう票につなげるか、党幹部は戦略の立て直しを迫られている。指導者不在の状況で、党内ではバーニー・サンダース上院議員のような経済左派とオーソフのような中道派の亀裂が深まっており、このままでは18年の中間選挙での巻き返しは望めない。
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