最新記事
健康グッズ

座ったままブランコを動かすだけで運動不足を解消

2017年5月24日(水)10時00分
L・V・アンダーソン(スレート誌編集者)

スタンド付きは189ドル、ストラップで机からつり下げるタイプは99ドル COURTESY HOVR

<長時間座っている職業でも、足を乗せてブラブラ動かすだけで健康増進>

一日中デスクワークで腰がつらいという人は、19世紀に生まれなかったことに感謝すべきだ。当時は背もたれのない硬い椅子に真っすぐ座ることが、品格や自制心の表れと見なされた。背もたれ付きのオフィス用椅子が登場したときには、堕落を招くと批判されたものだ。

今では背もたれに寄り掛かっても批判されることはないが、いまだにオフィスではきちんとした姿勢でじっと座っていることが良しとされている。

だがこの数年で、それが人体に悪影響を及ぼす恐れがあることが科学的研究で分かってきた。長時間座りっ放しの生活を続けると、心臓病や糖尿病のリスクが高まると指摘されている。一方、立ちっ放しも背骨や関節、血管に負担がかかるという。

とはいえ、デスクワークに「動き」を取り入れるのは容易なことではない。最近は足元にウオーキングマシンの付いたデスクなどが注目されているが、私はマシンが動いている間は歩くこと以外何も考えられなくなってしまう。

【参考記事】運動のアンチエイジング効果は、細胞レベルで体を若返らせる

カロリー消費量もアップ

そんな人でも簡単に使えるのが「HOVR(ホバー)」。ひとことで言えば、デスクの下で使える足用ブランコ。一日中緩やかで、気が散らない運動ができる健康器具だ。

金属製の棒の両端に足を乗せるパッドが付いていて、中央のベルトで専用スタンドまたはデスクからつり下げるだけ(床から数センチ浮いた状態にする)。前後左右に揺らしたり、円を描くように回したり、シーソーのように交互に踏み込んだりと、動きのバリエーションも豊富だ。

気ままに動かすだけで、何もせずに座っている場合と比べてカロリー消費量が20%近く増え、代謝もアップするという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:全米で広がる反マスク行動 「#テスラたた

ワールド

トルコ中銀が2.5%利下げ、インフレ鈍化で 先行き

ビジネス

トランプ氏、ビットコイン戦略備蓄へ大統領令に署名

ビジネス

米ウォルマート、中国サプライヤーに値下げ要求 米関
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
2025年3月11日号(3/ 4発売)

ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニストの「軌跡」を追う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない、コメ不足の本当の原因とは?
  • 3
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎」が最新研究で明らかに
  • 4
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 5
    一世帯5000ドルの「DOGE還付金」は金持ち優遇? 年…
  • 6
    強まる警戒感、アメリカ経済「急失速」の正しい読み…
  • 7
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 8
    定住人口ベースでは分からない、東京23区のリアルな…
  • 9
    テスラ大炎上...戻らぬオーナー「悲劇の理由」
  • 10
    34年の下積みの末、アカデミー賞にも...「ハリウッド…
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天才技術者たちの身元を暴露する「Doxxing」が始まった
  • 4
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 5
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 6
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Di…
  • 7
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 8
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 9
    「絶対に太る!」7つの食事習慣、 なぜダイエットに…
  • 10
    ボブ・ディランは不潔で嫌な奴、シャラメの演技は笑…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中