フランス大統領選は親EUマクロンが勝利 仏史上最年少の指導者誕生
選挙戦中、マクロン陣営は、ハッキングや、誤解を招く情報がソーシャルメディアで流れたりするなど、試練にも見舞われたが乗り切った。
トゥスク欧州連合(EU)大統領は、ツイッターで「偽ニュースの暴政でなく、自由、平等、友愛を選択したフランスの人々を祝福します」と述べた。
ジェンティローニ伊首相も、欧州に希望がもたらされたとツイートした。
次の焦点は議会選
マクロン氏は、オランド政権で閣僚を務めたものの政治経験が浅く、基盤は磐石とはいえない。そんなマクロン氏にとって、目先の試練は来月の議会選だ。議会の勢力図が、マクロン氏が目指す改革実現に大きく影響する。決選投票の開票速報で約25%を占めた棄権した有権者がかぎを握る可能性もある。
ルペン氏は、最初の出口調査結果が発表された直後にマクロン氏にお祝いを述べるなど、今回の敗北は受け入れているが、早くも照準を議会選に定め、党を刷新する方針を打ち出した。
マクロン氏が掲げるのは、開放経済のもとでの競争力強化。財政支出を大幅削減や雇用関連規制の緩和を計画している。
外交や防衛分野では親EU、親北大西洋条約機構(NATO)の姿勢を示しており、従来路線の転換は予想されていない。
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