ハンドスピナー大流行に教師は困惑 ADHDへの効果も実証されていない
教育現場は混乱
こうした専門家の見解を裏付けるように、アメリカの中学校の教室ではハンドスピナーのせいで授業に身の入らない生徒が続出している。
オンラインメディア「WORKING MOTHER」は、4月21日付けで教育現場の教師の「ハンドスピナーは最悪だ」という意見を掲載した。多くの子供が両手にハンドスピナーを持って遊ぶため、授業中にノートを取ることができないという。ニュージャージー州の小学校教諭は「子供たちは鼻の上で回して遊んでいる」という教室の現状を明かした。
学校側も「ADHDの子供の支援ではなく、気を散らせるだけ」というコメントを正式に発表。ニューヨーク州、イリノイ州、ケンタッキー州、インディアナ州などの学校で、ハンドスピナーの使用が禁止されたのをはじめ、他州でも何らかの規制を進める動きがある。
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対抗する子供たち
しかし大人たちに最新グッズを奪われた子供たちは黙っていない。デジタルネイティブ世代の彼らが、抗議の手段として選んだのはYouTube。自分の学校でハンドスピナーが禁止された男子児童が抗議動画を投稿すると、コメント欄は、同じ境遇の子供が書き込んだと見られる不満の声で溢れた。一度火がついたブームを抑え込むのは、なかなか難しいようだ。
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