フランス大統領選決選投票、ルペンは「手ごわく危険な対抗馬」
今後は敗退した候補者の言動に世間の注目が集まる。決選投票で有権者がどちらの候補に投票するか決めるのに、影響力を持つからだ。敗北を認めてマクロン支持を表明したフィヨンとアモンは、国民戦線がフランスにもたらす脅威を激しい言葉で訴えた。フィヨンは極右の勢いを阻止する必要があると主張。アモンはさらに踏み込み、政敵と共和国の敵は区別すべきだと息巻いた。
ただし今回の投票で露呈したのは、有権者がかつてほど主要政党の言い分に耳を傾けなくなったことだ。むしろ、コロンビア大学のフィネル・ホニマンがフランス版のバーニー・サンダースになぞらえたメランションのほうが説得力を持つかもしれない。得票率も19.5%と健闘した。彼は国民は良心に従って投票すべきだと主張して、有権者が決選投票でどちらに投票すべきかかについて明言を避けた。
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その結果、大きな疑問は渦巻いたままだ。ルペン支持者と同じくフランスの未来に不安と怖れを抱くメランションの支持層が、果たしてマクロンに投票するのだろうか。或いは極左から極右に乗り換えてでもルペンに票を託すのか。それとも投票しない選択肢を取るのか。
フランスとヨーロッパ、そして世界中が、2週間後に出る答えを待っている。
(翻訳者:河原里香)