フランス大統領選3位に急浮上、左翼党メランションの脅威
2017年4月13日(木)17時30分
メランションの躍進は第1回投票にどのような影響を与えるだろうか。複数の世論調査によると、メランションの支持率はフィヨンを抜いて3位に浮上した。フィヨンは勤務実態がない妻子に公金から約100万ユーロの給与を支払っていた疑惑で訴追され人気がガタ落ちだ。
次にメランションに乗り換える可能性が最も高いのは、アモンの支持者たち。また少なくとも第1回目の投票では、一部のマクロン支持者も取り込めそうだとミシュロはみる。彼らは「第1回投票で息抜きでメランションに投票し、決選投票でまじめに投票しよう」と考えているかもしれない。
そうなると、2度の投票が行われる4月23日から5月7日までに、メランションがどんな言動をするかが投票の行方を大きく左右する。決選投票の投票率が低ければ低いほど、ルペンの勝率は高くなるとヴァモンは言う。
一方、メランションの忠実な支持層は、ほぼ彼の指示通りに動く。たとえ決選投票への進出を逃しても、自分の支持者をマクロンに投票させるか、ルペンに投票させないか、或いは何もしないかを、自由に操ることができる。その意味で、恐ろしい候補だ。
(翻訳:河原里香)
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