最新記事

アメリカ社会

カナダ首相とイバンカがイスラム差別を描くミュージカルを観劇!?

2017年3月17日(金)20時32分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

移民政策に対する姿勢に隔たりのあるカナダのトルドー首相(左)とイバンカ(右)-ET CANADA / YOUTUBE

<ニューヨーク・ブロードウェイで上演されたミュージカルには、トルドーとイバンカをはじめ、トランプ米政権の閣僚や各国大使など要人がずらり。いったいなぜ?>

上演された『Come From Away』は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロの際のカナダの支援をテーマにしたもの。それゆえ、観客にはニッキー・ ヘイリー米国連大使、大統領の長女イバンカ・トランプをはじめとする政府関係者や100人余りの駐米大使がそろい、カナダのトルドー首相も駆け付けた。

ミュージカルは、はらはらどきどき、お涙頂戴から笑いたくなるジョークまで。9.11で飛行機から降ろされた乗客数千人に、カナダ・ニューファンドランド島の住民たちが右往左往して対応する様子が描かれた。

【参考記事】「トランプ大統領」を誰より危惧するイスラム教徒の不安

劇中では世界的に有名な料理人であるエジプト人の男性が料理を手伝わせてもらえないなど、イスラム教徒に対する偏見を描く場面がたびたび登場した。

ドナルド・トランプ米大統領の、移民やイスラム教徒の受け入れを一時禁止しようとする強引な政策に非難が集まっているのは周知の事実。

リベラルで多文化主義者のトルドーは、トランプの移民差別に批判的。この日も娘のイバンカとは別々の車で劇場に現れ、別々のゲストと話していた。

【参考記事】トランプ入国禁止令、イスラム教差別でまた差し止め

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中