中国人クルーズ客、愛国心理由に韓国・済州島での下船拒否
済州島での下船をボイコットするという決定は、大半が直販会社「緑之韻集団」の社員旅行で乗船していた中国人観光客の間で互いに得られた「コンセンサス」だったと、同社の広報担当は語った。
また、同社がまもなく声明を発表すると、別の広報は述べた。
緑之韻集団の社員であるバイさんによると、旅行前に韓国の地を誰も踏まないようにと提案するメッセージが同僚の間で回っていた。済州島の港に船が着く前に、会社が正式に決定したという。
マスカラから音楽まで韓国の輸出品は中国で広く人気を得ている一方、中国共産党によって巧妙にかき立てられた愛国心が、外交的なもめ事に直ちに加勢し得ることを今回のボイコットは示している。
バイさんと一緒にクルーズ船に乗った親戚の女性は、ボイコットは正しい決断だったと話す。
「(THAADは)中国人にとって脅威」だと述べ、「断固反対しなければいけない」と語った。
上海で下船した湖南省出身の乗客の1人によると、乗客たちは済州島で船から降りないように言われたという。だがこの男性は、そのような行動の効果を疑問視している。
「今回の旅はショッピングがすべて。観光はしないで、ひたすら買い物をするというもの。たくさんお金を使った」と、20代前半のこの男性は話した。
「少なくとも済州島で買うものは何もなかった」