韓国外交部、釜山市らに慰安婦問題の「少女像」移転を求める
ジョ報道官は、「ソウルの日本大使館近くの少女像にもこの基準を適用することになるのか」という質問に「そうだ」と回答、毎週水曜日に慰安婦問題の抗議集会が行われているソウルの日本大使館前からも少女像を移転すべきだという認識を明らかにした。また、今回の公文書が自治体に対して圧力をかけるものではないか? という指摘に対しては「圧力や強要をするためではなく、政府の立場をもっと明確に自治体に伝達するために行った」と説明した。
今回、韓国外交部が釜山市などに送った公文書の内容は以下の通り。
受信 釜山広域市議会会長、釜山広域市長、釜山広域市東区庁長
発信 外交部長官(北東アジア局長)
昨年末、駐釜山日本総領事館の裏門の隣に設置された少女像の位置が、外交公館の保護に関する国際儀礼と実践面で望ましくないという立場をお知らせします。
これらのことから、外交部は慰安婦問題を、歴史の教訓として長く記憶することに、より適切な場所へ同少女像を移す案について、政府、自治体、市民団体など関連当事者たちが知恵を集める必要があると思います。
併せて、最近、釜山市議会で議論されているとされる「釜山市日本軍慰安婦被害者支援及び記念事業に関する支援条例案」と関連し、外交部では被害者を支援して記念事業を施行しようという趣旨そのものには異論はないが、同条例案推進・審議過程で前述の外交公館の保護と関連した国際儀礼や慣行を十分反映していただくことを要請いたします。了
外交部 長官
日時 2017年2月14日