トランプの「嘘」まとめ第2弾(テロ、世論調査、殺人ほか)
トランプの主張は明らかな「嘘」なのだが、彼は選挙戦の最中にも何度も持ち出していた。「アメリカの惨状」を際立たせるための誇張だと思われるが、これはあまりにも......。
ちなみにCNNのジェイク・タッパーは、トランプのこの発言を擁護した大統領顧問のコンウェイにこう言い聞かせた。「ケリーアン、メディアが伝えないのは嘘だから、真実ではないからだ」
(番外編)ブレグジットの前日、スコットランドで予言した!
トランプの「嘘」には意図がはっきりしないものもある。例えば、テリーザ・メイ英首相が訪米した際の共同記者会見で得意げに語った「奇妙で、必要のない嘘」(ネットメディア「クォーツ」の見出しより)。
トランプ曰く、ブレグジット(英EU離脱)の国民投票の前日、スコットランドに自分が所有するリゾート施設にいて、そこでメディアにこう語ったのだという。「私は言った、ブレグジットが起こるだろうと。言いかい、これは投票前日のことだ。私の予測は冷笑されたがね」
実際には、トランプはその時アメリカにいる。彼自身の当時のツイートでも明らかなように、リゾート施設の式典で現地を訪れたのは国民投票の翌朝だったという。
ちなみに、スコットランド到着時、出迎えた人々に「おめでとう」と言ったトランプだが、スコットランドは離脱反対が多数だった地域だ。
【参考記事】パックン・コラム「トランプ大統領はウソつき。」
19世紀の英首相ベンジャミン・ディズレーリがこんな言葉を残している。「世の中には3つの嘘がある。嘘、真っ赤な嘘、そして統計だ」
これは統計がいかに当てにならないか、都合よく使われるものかを言い表した表現だったが、私たちは今、「嘘」と「真っ赤な嘘」が都合よく使われる時代に突入しているのかもしれない。