ネットで飛び交う偽ニュースがトランプを大統領にしたのか?
大統領選でのトランプの勝因については、様々な議論がある。クリントンのメール問題、それに関して投票日直前にFBIの捜査再開が公表されたこと、民主党支持の票の一部が第三政党の候補者に流れたこと、さらにはアメリカ全体を覆うエリート政治への幻滅などだ。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOは、こうした要因に比べると、ネット上でシェアされた偽ニュースの影響は小さいと見ている。 「偽ニュースは(ネット上の)コンテンツのごく一部に過ぎず、個人的には、それが選挙結果を左右したというのはかなりクレージーな考えだと思う」とザッカーバーグは語り、「何が真実かを見きわめるのは難しい」として、偽ニュースを検閲しない考えを示唆した。「有権者はそれぞれの生活実感に基づいて投票行動を決める」
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そうは言っても、フェイスブックも高まる批判を無視できず、グーグルに続いて偽の記事がニュースフィードに表示されるのを制限する方法を検討している。
こうした動きに対して、サウスエンド・ニュース・ネットワークはすかさず皮肉で応酬した。「我々の反骨精神を骨抜きにするフェイスブックとグーグルの試みを歓迎する。我々のコンテンツに残酷にも騙される、気の毒な犠牲者がこれ以上出ないことを望む」