現実路線に変身のトランプに支持者が反旗? 「公約破りなら圧力も」
モリス氏は、公有地での家畜放牧に対する課金をめぐる牧畜農家と連邦政府の紛争については、トランプ氏が牧畜農家側に味方することを望んでいると言う。「スリーパーセント」のメンバーの多くが参加する契機となった問題だ。
トランプ氏が結果を出さない場合は支持者が離反することを覚悟しておくべきだ、とモリス氏は警告する。
「彼ならやってくれると大きな期待を抱いて人々は投票した」とモリス氏は言う。「もし結果を出さないまま4年の任期の終わりに戻ってきて、自分がやるべきことをやり遂げるにはもう4年必要だ、などと主張しても、うまく行くとは思えない。
あれだけ強い調子で語っていたトランプ氏は、移民問題について強い行動を起こさなければならない、と移民の抑制を支持する団体ナンバーズUSAを率いるロイ・ベック氏は語る。
低熟練労働者や特別なスキルを持たない移民削減を含め、不法移民の取り締まり強化と合法的な移民や外国人労働者の削減という公約を守らせるよう、ナンバーズUSAをはじめとする草の根団体はトランプ氏に圧力をかける、とベック氏は言う。
「あれほど大胆に移民問題を最優先課題にしなかったら、彼が大統領に選ばれることは絶対になかっただろう」とベック氏は断言する。「最優先課題というからには、実行すべきだ。問題はその詳細だ。
トランプ氏の「国境に壁を築く」という提案は、移民に関する法の支配の回復を簡潔に表現しただけだと支持者の多くは理解しているとベック氏は指摘。ただ、公約としてトランプ氏を評価する基準になるとも語った。
「移民問題への対処については、私たちは1950年代以降で最も良い立場にあるが、それでも課題は大きい」とベック氏は言う。