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朝鮮半島核攻撃の兆候があれば、韓国は平壌を焼き尽くす
Kim Hong-Ji-REUTERS
<北朝鮮の5回目の核実験で、核弾頭がほぼ実践レベルに達したとみられることから、韓国は「韓国型大量反撃報復作戦」という焦土化作戦を真剣に用意し始めた>(写真は、8月24日に北朝鮮が発射した潜水艦発射弾道ミサイルを映すソウルのテレビ)
北朝鮮の5回目の核実験に国際社会の非難が高まるなか、韓国の聯合ニュースは11日、韓国政府が北朝鮮による核兵器の使用兆候をとらえれば、直ちに首都・平壌を壊滅させる作戦があると報じた。
9日の核実験を受けて、韓国国防省は国会で「韓国型大量反撃報復作戦(KMPR)」を明らかにした。作戦の「目的は平壌の一定区域を地図から完全に消し去ること」だと、軍の消息筋が聯合ニュースの取材に語った。
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「北朝鮮が核兵器を使用する兆候を察知すれば、直ちに弾道ミサイルや榴弾砲を発射させ、北朝鮮指導部が潜んでいそうな区域を集中攻撃して平壌を壊滅させる。北朝鮮の首都は焦土と化し、地図から抹消されるだろう」
一連の報道が事実なら、作戦の概念は、韓国軍が北朝鮮の最高指導者・金正恩や軍の指導部を標的に、先制攻撃を仕掛けるということだ。使用が想定されるのは、韓国軍が開発した地対地弾道ミサイル「玄武2A」と「玄武2B」、巡航ミサイル「玄武3」など、射程300~1000キロのミサイルだという。
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韓国軍は今後、他の弾道ミサイルの発射実験も実施し、玄武系の弾道ミサイルを大幅に増やす計画があると報じられている。
「韓国軍が核兵器を保持しない状況下で、KMPRは最善の作戦だ」と軍筋は語ったという。
米韓日で独自の制裁
北朝鮮は9日に声明を発表し、今年1月と2月に実施した核実験と人工衛星の打ち上げ(と称した事実上の長距離弾道ミサイル発射)を受けて国際社会が強化した制裁に対する対応措置として、新たな核実験を実施したと明らかにした。北朝鮮の後ろ盾である中国を含め、韓国、アメリカ、オーストラリア、フランス、日本、ロシアは、北朝鮮の核実験を強く非難した。
国連安全保障理事会は、今回の核実験が北朝鮮の核実験や弾道ミサイルの開発を禁じた安保理決議を「甚だしく無視した」もので「明確な違反」だと厳しく非難する声明を発表した。
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米国務省で北朝鮮問題を担当するソン・キム北朝鮮政策特別代表は11日、アメリカは北朝鮮に対して独自の追加制裁を科す可能性があると言及した。
「国連安保理による制裁強化に加え、アメリカと日本と韓国は、北朝鮮に対する独自の制裁を含め、二国間、三国間で協力して対応するため連携を強化していく」
キムは日米政府が「独自の追加制裁の実施を含め、あらゆる可能性を視野に入れている」としたうえで、制裁の詳細な内容について本格的な調整に入ったと語った