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在日米軍「オスプレイもおもてなし」 米軍が沖縄県外へ訓練拡大、日本が費用負担
9月1日、日米両政府は、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備する新型輸送機オスプレイの県外訓練に必要な費用を日本側が負担することで合意した。写真はカリフォルニア州で2月撮影(2016年 ロイター/Mike Blake)
日米両政府は1日、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備する新型輸送機オスプレイの県外訓練に必要な費用を日本側が負担することで合意した。同基地の移設計画が難航する中、県外での訓練を増やすことで、沖縄の基地負担軽減に向けた取り組みをアピールしたい考え。
防衛省が同日発表した。まずは9月12日から3週間、普天間所属のオスプレイ24機のうち、16機程度が米領グアムで訓練する。訓練地への往復に必要な燃料費と整備要員などを船で移動させる費用約7億円を日本が負担する。訓練中の燃料費は含まない。
このほかの県外訓練の予定はまだ決まっていないが、来年度からは毎年4月をめどに年間計画を公表する。防衛省幹部は「オスプレイの訓練による地元への影響を軽減する。なるべく(県外移転を)多くしたい」としている。
日米は2013年10月に、オスプレイの訓練を沖縄県外へ移していくことで合意したが、実現したのは14年と15年の2回。いずれも本州で行われた陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練に参加した。もともと県外で予定されていた防災訓練にも参加している。