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コンビニローソン、三菱商事が1440億円かけTOBで子会社化
9月16日、三菱商事は、ローソンの子会社化を正式発表した。1株8650円で株式公開買い付け(TOB)を実施し、現行33.4%の出資比率を過半数に高める。写真は都内で2008年7月撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung Hoon)
三菱商事 <8058.T>は16日、ローソン <2651.T>の子会社化を正式発表した。1株8650円で株式公開買い付け(TOB)を実施し、現行33.4%の出資比率を50%超に高める。ローソンは、三菱商事グループの持つ原材料調達力などを生かして商品開発力を高めるほか、不動産や金融などのノウハウも活用する方針。コンビニ業界では上位3社での競争が激しくなっており、ローソンは三菱商事グループと一体となって上位2社を追う。
TOBは来年1月ごろに開始する。中国での独禁法審査に3カ月程度かかることを考慮している。株式の取得価格は1440億円になる。TOB後もローソンの上場は維持する。ローソンはTOBに賛同している。
TOBは1株8650円で、1カ月平均株価7516円に対し、15.09%のプレミアムが付いている。
三菱商事では、人材の派遣やグループ会社との協力などを通じて、企業価値を上げる。特に、トップのセブン―イレブン・ジャパンに比べて日販が低いことを課題と捉えており、商品開発力の強化などで、日販引き上げを図る。また、地方スーパーとの連携なども模索する。
他のコンビニに比べて遅れている海外展開でも、三菱商事のバックアップが期待できる。ローソンは海外店舗数を2020年までに現在の約6倍にあたる最大5000店に引き上げる目標を有している。これに対し、三菱商事では、人材供給やパートナー探し、商品供給、販路確保など多方面からサポートしていくことになる。