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スポーツ五輪熱戦の裏側でナイキ株価伸び悩み、アンダーアーマー、アディダスの後塵拝す
スウォッシュにも陰り? 8月12日、米ナイキの株価が五輪開幕から1週間で、競合他社に見劣りする動向となっている。写真は4月ロサンゼルスで撮影されたナイキのロゴ(2016年 ロイター/Lucy Nicholson)
リオデジャネイロ五輪開幕から約1週間となる中、公式スポンサーである米ナイキの株価は小幅な上昇にとどまり、競合他社の米アンダーアーマーや独アディダスに見劣りする動向となっている。
五輪開幕から12日までに、ナイキの株価は1%上昇。これに対し、アンダーアーマーは2.3%、アディダスは好決算も追い風となり5.9%それぞれ上昇した。
アンダーアーマー、アディダスはともに五輪の公式スポンサーではないが、アンダーアーマーは米競泳のマイケル・フェルプス選手ら約250人をスポンサーしているほか、アディダスは英国やドイツのチームなどにユニフォームを提供している。
ナイキは五輪に加え、米国代表チームの公式スポンサーを務めている。
また、米代表チームに開会式の行進用のユニフォームをデザインした米アパレル大手ラルフ・ローレンの株価は今週12%急伸した。
ビースポーク・インベストメント・グループによると、1984─2004年の夏期五輪開催中、ナイキの株価は4─19%上昇。ただ、08年の北京五輪と12年のロンドン五輪中には約3%下落した。
ビースポークの共同創業者ポール・ヒッキー氏は、アンダーアーマーが2005年に上場したことに言及し、スポンサー企業としての競争が高まり、コストが拡大していることを指摘した。
また、アナリストの間からは、11日にフェルプス選手と米体操のシモーン・バイルズ選手が金メダルを獲得し、大きく盛り上がったことを受け、ナイキと米代表チームのTシャツの正規販売店である米ディックス・スポーティング・グッズにとっては今後数日が書き入れ時になる可能性があるとの声が聞かれた。