ブレグジット後も、イギリスは核で大国の地位を守る
2016年7月21日(木)18時30分
「100万人の命が奪われるのを未然に防ぐことができるというが、その差し迫った危険とは一体何なのか」とコービンは言った。結局のところ核兵器は、テロ組織ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)やイラクのサダム・フセイン、バルカン半島の戦争犯罪、ルワンダの大虐殺など、何一つ阻止できなかったと訴えた。
1969年以来、イギリスは常時、弾道ミサイルを搭載できる潜水艦1隻を巡回の任務にあたらせてきた。潜水艦は一隻につき、射程距離1万2000キロのアメリカ製トライデントを8基、核弾頭を40発搭載することができる。広島に投下された原子爆弾と比べると266倍の破壊力がある。
それでも、トライデントがイギリスの安全保障に資するかどうかは不透明だと、コラムニストのイアン・ジャックは英紙ガーディアンに書いた。「イギリスが期待するのは、核を保有することで安全になることではなく、重要な存在になることだ」
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着