ポルトガルで出合う究極のエッグタルト
2016年6月6日(月)15時00分
大人気店パスティス・デ・ベレンのカフェで絶品スイーツを堪能 Nacho Doce-REUTERS
3人のシェフが一緒に旅に出ることはない。といっても「飛行機が落ちることを心配しているわけじゃない」と、創業者の子孫で、いとこと共に店の経営を担うマヌエル・クラリンハは言う。「年中無休の店だから、誰かがいないと困るんだ」
3人が秘密の部屋で生地とカスタードクリームを完成させたら、大勢の女性職人が手作業で生地を成形し、カスタードクリームを詰めていく。高温のオーブンで焼き上げ、それを冷ましたら出来上がり。店の外には、この味に魅せられた人々が長い行列を作っている。
行列から聞こえてくるのはポルトガル語だけでない。フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、英語......。スコットランドから来たという女性は、この店の味を再現しようと試みたが、程遠い出来だったと語る。「とにかく最高の味。絶対に訪れるべき場所よ」
リスボンを訪れる観光客が増えるなか、同店の行列も一段と長くなっている。それでも、ここでしか出合えない至極の味を堪能できるなら、リスボン行きの飛行機に乗り込む価値はありそうだ。
From GlobalPost.com特約
[2016年5月31日号掲載]
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