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ゲイツ財団、低価格ポリオワクチン開発のため武田薬品に3800万ドル提供

武田は途上国向けの不活化ワクチン開発・供給のために活用

2016年5月9日(月)19時59分

5月9日、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長(写真)と妻メリンダさんが創設した慈善基金ビル・メリンダ・ゲイツ財団は、武田薬品の低価格ポリオワクチンの開発を支援するため3800万ドルを提供する。ニューヨークで2月撮影(2016年 ロイター/Shannon Stapleton)

 マイクロソフトのビル・ゲイツ会長と妻メリンダさんが創設した慈善基金ビル・メリンダ・ゲイツ財団は、武田薬品<4502.T>の低価格ポリオワクチンの開発を支援するため3800万ドルを提供する。

 ポリオワクチンは、経口型生ポリオワクチン(OPV)による感染が問題化し、注射型の不活化ワクチン(IPV)への切り替えが進められているが、専門家は、こうした動きが世界的広がればIPVが不足すると懸念している。

 ゲイツ財団の幹部は今回の資金提供について、ポリオ予防に向けた十分なワクチン確保に寄与すると述べた。

 武田は、資金を途上国向けのIPV開発・供給に活用するとしている。

[ロンドン 9日 ロイター]


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