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欧州難民危機強制送還開始を前に、トルコからギリシャへの難民流入が急増
気候が温かくなったことも難民増加を後押しか
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3月30日、トルコからギリシャに流入する難民・移民の数が急増している。29日午前から30日午前にかけてギリシャ当局が記録した流入は766人で、前日の192人から大幅に増加した。大半は、エーゲ海北東部のレスボス島経由で入国している。写真はレスボス島で昨年9月撮影(2016年 ロイター/Yannis Behrakis)
トルコからギリシャに流入する難民・移民の数が急増している。29日午前から30日午前にかけてギリシャ当局が記録した流入は766人で、前日の192人から大幅に増加した。大半は、エーゲ海北東部のレスボス島経由で入国している。
一方イタリアでは、29日に1350人が海上で救助されるなど、さらに大幅な増加が見られるという。気候が温かくなったのを受け、アフリカから地中海を渡って入国している。
欧州連合(EU)委員会は先週、トルコからギリシャに入る人の数が過去1週間で減少したと報告していた。原因は不明だが、この間エーゲ海の天候が悪化し、航海の危険度が増していた。
EUとトルコは3月20日にギリシャに到着した難民のトルコへの強制送還などを含む流入抑制策で合意、4月4日から送還が実施される。
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