南シナ海「軍事化」中国の真意は
2016年3月23日(水)19時37分
「中国の軍事化を騒ぎ立てるいつものパターンに陥るのが少し心配だ」と、米戦略国際問題研究所のアジア海事問題の専門家グレゴリー・ポーリングは言う。「アメリカや周辺国にとって本物の戦略的な問題だ。注意深い監視と政策対応は必要だが、アメリカが大騒ぎすれば墓穴を掘ることになる」
AMTIも、南沙諸島の人工島へのレーダー施設建設が長期的にはより大きな懸念材料だと強調する。「西沙諸島のウッディー島への紅旗9地対空ミサイル配備は注目に値するが、南シナ海の軍事バランスを変えることはない」。しかし「一方、南沙諸島へのレーダー施設の建設は、軍事バランスを大きく変える恐れがある」。
西沙諸島に目を奪われているうちに、南沙諸島で起きる重大な軍事的変化を見落とせば、それこそ中国政府や中国軍の思うつぼだ。
From thediplomat.com
[2016年3月15日号掲載]
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