クリントン氏の視線は本選に、トランプ批判を本格化
選挙戦序盤はサンダース氏がニューハンプシャー州で勝利、アイオワでは僅差の2位と躍進し、クリントン陣営は沈鬱なムードが漂った。
潮目が変わる大きなきっかけとなったのが、クリントン氏のサウスカロライナ州での勝利だ。実際、全米で見たクリントン氏への支持率は、サウスカロライナ州予備選があった2月27日後に上昇している。
ロイター/イプソスの調査によると、民主党支持者の53%近くが、クリントン氏に投票すると回答した。サンダース氏に投票するとの回答は43%だった。それ以前は両者の支持率はほぼ拮抗していた。
しかし、サンダース氏が終わったと考えるのは尚早。白人の多い北部州はサンダース氏支持が高い傾向にあり、予備選はこれからだ。
リベラル派の団体「デモクラシー・フォー・アメリカ(DFA)」のエグゼクティブディレクター、チャールズ・チェンバレン氏は「ワシントンのプロの評論家たちは、サンダース氏の参戦前には、民主党の候補者は決まったようなものだと断言していたが、それは結局間違っていた。レースがもう終わったと言うのも同じように間違いだ」と述べた。
(Luciana Lopez記者、John Whitesides記者 翻訳:吉川彩 編集:佐々木美和)
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