タタ撤退計画で英鉄鋼業界に激震、EUの規制も影響
2016年3月31日(木)20時29分
英ビジネス・イノベーション・技能省のビジネス・エンタープライズ担当相アンナ・サウブリーによると、英政府は「あらゆる選択肢」を探っているが、国が民間部門を支援することはEUのルールで厳しく規制されているため、政府にできることは限られていると認めた。
タタがイギリスの事業の売却を検討しているというニュースを受けて、鉄鋼労組コミュニティーのロイ・リックハス書記長は「サウスウェールズの鉄鋼業の未来を守るために、ムンバイに向かう」と、本誌に語った。「ウェールズ地方の鉄鋼労働者ばかりか、イギリス各地の何千人ものタタの従業員の将来が不透明な状況になったことは非常に残念だ」
「タタの売却計画の詳細が明らかになるまで待たなければならないが」と断った上で、リックハスはこう訴えた。「タタは責任ある売り手となり、十分に時間をかけて新たなオーナーを見つけて欲しい。われわれにとっては死活問題だ」
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