ツイッターを締め出されたISISの御用達アプリ
テレグラムCEOのパーベル・ドゥロフは、ISISのチャンネルを閉鎖すると宣言し、すでに660の公開チャンネルが閉鎖されたというが、個人チャンネルについては手つかずのままだ。本誌が確認したところ、いくつかの公開チャンネルに3000人以上のフォロワーがいて、さらに数十の個人チャンネルに人数は確認できないが登録メンバーが存在している。
Speaking of ISIS: over 660 public ISIS channels banned since November; 5-10 removed daily following reports to abuse@telegram.org
— Pavel Durov (@durov) 2016, 1月 15
米議会のセキュリティアドバイザーを務めるマイケル・スミスは、FBI長官のジェームズ・コーメイがテレグラムを危険視するコメント出したことが、逆にISISのテレグラムの利用を加速させたと、昨年IBTimesに話している。
「アメリカやイギリスで暮らすISISの支持者は、FBI(米連邦捜査局)のコーメイ長官がテレビでこの問題について話すのを見て、こう考えたに違いない。『そうか、FBI長官がテレグラムの通信を監視するのが難しいと言うのなら、戦闘員の希望者とはツイッターではなくてテレグラムで連絡を取った方が安全だ』」
スミスはさらに指摘している。「テレグラムを利用して支持者とやり取りし、世界各国から新しいメンバーを集めているテログループは、ISISだけではない。テロ組織アルカイダは長期に渡って、欧米ニュースメディアのジャーナリストとの連絡や、プロパガンダの拡散などすべてにおいて、テレグラムを使っている」