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中国経済中国、石炭・鉄鋼部門で180万人を首切り
過剰生産能力の削減のため大量レイオフをしつつ、雇用の安定推移を確信するという強弁
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2月29日、中国の尹蔚民・人事社会保障相は、過剰生産能力の削減の一環として、石炭・鉄鋼セクターで180万人をレイオフすると表明。写真は中国江蘇省の鉄鋼工場。2008年2月撮影(2016年 ロイター/Patty Chen)
中国の尹蔚民・人事社会保障相は29日、過剰生産能力の削減の一環として、石炭・鉄鋼セクターで180万人をレイオフすると表明した。
同相は、生産能力削減に伴って一定のレイオフが今年実施されるが、雇用の安定推移を確信していると述べた。180万人のレイオフがいつ実行されるのかなど、時期的な詳細には触れなかった。
同相によると、内訳は、石炭セクターが130万人、鉄鋼セクターが50万人。政府高官がレイオフの具体的な数字に言及したのは今回が初めて。
同相は「経済は比較的大きな下振れ圧力に直面しており、一部の企業は、生産や操業が困難な状況になっている。これは不適当な雇用につながる」と指摘。さらに、今年学校を卒業する人が増えていることも雇用市場を圧迫する、との認識を示した。
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