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世論調査でルセフ政権不支持が70%に増加

下院議長による大統領弾劾の要請が影響か

2015年12月17日(木)10時19分

12月15日、ブラジルの調査会社イボペが全国工業連盟(CNI)の委託に基づいて実施した与論調査によると、ルセフ政権に対する支持率が9月時点からさらに低下している。写真はルセフ大統領。14日撮影(2015年 ロイター/Ueslei Marcelino)

 ブラジルの調査会社イボペが全国工業連盟(CNI)の委託に基づいて実施した与論調査によると、ルセフ政権に対する支持率が9月時点からさらに低下している。調査は、今月に大統領の弾劾手続き開始が承認されてから初めてとなった。

 ルセフ政権を「素晴らしい」または「良い」と思うとの回答の割合は9%で、前回調査が行われた9月の10%から低下、「悪い」または「ひどい」との回答は、同69%から70%に上昇した。

 ルセフ政権の支持率は、大統領の2期目開始とともに経済が悪化したことや、与党幹部や議会関係者が大規模な汚職に関わっていたことで今年に入り急落。2日には、大統領が昨年の選挙戦で財政上不正を行ったとして弾劾を求める要請を下院議長が承認した。

 

[ブラジリア 15日 ロイター]


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