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感染症エボラ再燃? ワクチン開発との競争に
WHOが終息宣言をしたリベリアで再び死者を出し始めたエボラの恐怖と対策
震源地 過去最悪のエボラ禍の犠牲者第1号はこの男性の息子だった(2月、ギニア南東部) Misha Hussain-REUTERS
成田空港で発熱が確認され、エボラ出血熱への感染が疑われたギニア国籍の男性は、検査で陰性と確認された。
だが油断はできない。ギニアを含む西アフリカでは、エボラが再び勢いを取り戻す気配を見せているからだ。5月にWHO(世界保健機関)がエボラ終息宣言をしたリベリアでも、その後6人がエボラを発症。潜伏期間とされる21日間の倍の42日間を待っての終結宣言だっただけに、予想以上に長い期間、検査に引っ掛からずに人間の体内に隠れていられるエボラウイルスに対する恐怖が広がっている、とUSAトゥディは報じた。
希望は新しいワクチンだ。米臨床調査ジャーナルが掲載した論文に基づいてギズモードなどが報じたところでは、サルを使った実験で、開発中のワクチンで有望な結果が得られた。ワクチンを接種したサル12匹、ワクチンなしのサル2匹にエボラウイルスを注射したところ、ワクチンを与えないサルは死んだが、ワクチンを接種した12匹は元気でエボラウイルスも発見されなかった。このワクチンは吸引することもできるため、完成すれば今まで医者や医療器具が行き届かなかった遠隔地でも予防ができるようになりそうだ。