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対テロ戦争「拘束不可能な男」が米軍の空爆で死亡か?
標的にされたのはアルジェリア天然ガス施設で日本人10名を含む40名が死亡した拉致事件の首謀者
6月14日、リビアの暫定政府は、イスラム武装勢力の指導者でアルジェリア出身のモフタール・ベルモフタール容疑者(写真)が米軍の空爆で死亡したと発表した。撮影日不明(2015年 ロイター/Reuters TV)
[トリポリ/ワシントン 14日 ロイター] - リビアの暫定政府は14日、2013年にアルジェリアで起きた人質事件の首謀者とされるモフタール・ベルモフタール容疑者が、米軍の空爆で死亡したと発表した。
イスラム武装勢力の指導者でアルジェリア出身のベルモフタール容疑者は、フランス軍から「拘束不可能な男」と呼ばれていた人物。リビア暫定政府によると、今回の空爆は同国東部で行われた。
米国防総省はこれより先、リビアで13日夜にアルカイダ関連組織を標的にした空爆を行ったと発表。米軍はベルモフタール容疑者が空爆の標的だったと認めたものの、死亡したかどうかは確認できていないとした。
ベルモフタール容疑者については、2013年にマリでの戦闘で死亡したなどと、これまでに死亡情報が何度か流れていた。
アルジェリア人質事件では、日本人を含む40人が死亡。同容疑者は他にも外国人誘拐事件に関わったとされている。