反イスラム団体代表、ヒトラーに扮した罪
2015年1月22日(木)17時08分
ヒトラーに扮した写真は、地元紙に情報が寄せられたことがきっかけでソーシャルメディアで一気に広まった。メディアの問い合わせが相次ぐと、バッハマンは慌てて写真を削除し、冗談で撮ったものだと釈明した。ヒトラーが現代のドイツに生き返るという設定で話題になったティムール・ヴェルメシュの風刺小説『帰ってきたヒトラー』(2012年刊行)に着想を得たおふざけだったというのだ。写真にはこの本のタイトルが添えられていた。
バッハマンはペギーダのイメージを傷つけたことも謝罪した。ペギーダは難民認定手続きの厳格化など、難民申請者とムスリムの移民に対する規制の強化を求めている。ムスリムはドイツ社会に「溶け込み」、スカーフ着用など公共の場で信仰の誇示を控えるべきだというのが彼らの主張だ。
月曜のデモが始まった当初、参加者は数百人程度だったが、その後は回を重ねるごとに増加。1月12日には、その前の週にフランスの風刺週刊紙シャルリ・エブドが襲撃され、イスラム過激派への怒りが高まったこともあり、動員数は2万5000人に上った。
編集部注:Timur Vermesの日本語表記と書名を修正しました。
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