カタールW杯が出稼ぎ労働者を殺す
2014年6月16日(月)12時45分
カタール側は、W杯関連工事で1人の死者も出ていないと主張している。彼らの言い分では、死亡した数百人の労働者は「W杯とは関係のない仕事」に携わっていたというのだ。
その一方で、死者の相次ぐ事態が、国のイメージにとって大問題であることも理解し始めているようだ。カタールは5月14日にカファラ制度の改正を発表した。
だが変化を実現するのは容易ではない。カタールの労働法改正にはビジネス界からの反発が予想される上に、諮問機関によって批准される必要がある。
それでもFIFA(国際サッカー連盟)のジョセフ・ブラッター会長は改革案の発表を「正しい方向への大きな一歩」と歓迎している。今後、ブラッターがカタールへの圧力を弱めることがないよう、スポーツ界と国際社会もブラッターに圧力をかけ続ける必要がある。
[2014年6月10日号掲載]
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