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エジプト

軍の弾圧でムスリム同胞団は大ピンチ

2013年7月25日(木)19時45分
ルイザ・ラブラク

 同胞団は組織力と結束を武器に、歴代の独裁体制に巧みに対応してきた。だが今後は、組織内部の論争で疲弊する可能性がある。その結果で政治勢力として生き残れるかどうかが決まるだろうと、専門家は指摘する。

「エジプトで同胞団抜きの政治プロセスが本格的に始まる可能性が出てきた」と、ブラウンは言う。「それでも同胞団の組織的基盤は無傷で残るだろう」

 英ケンブリッジ大学の政治社会学講師ハゼム・カンディルは、同胞団の課題は失われた信頼を取り戻すことだと指摘する。「民衆が同胞団を支持してきたのは、政権担当能力を持つ真のイスラム勢力と信じたからだ」

 一方、同胞団内部からは、今回の弾圧は自分たちの存続を超えた深刻な問題だという声が出ている。「大きな後退だということを人々に気付いてほしい」と、計画・国際協力相に就任したばかりだったアムル・ダラグは言う。「私たちは(人々の)権利のために革命を起こした。それを軍部に渡すことを許してはならない」

From GlobalPost.com特約

[2013年7月23日号掲載]

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