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緊縮財政終わりにはほど遠いギリシャ危機
当面の返済のめどは付いたが全借金を返せる見込みはほとんどない。デフォルトのとき、世界は痛みを避けられない
死に体 ギリシャ議会の前で新たな緊縮財政法案に反対するデモを行う市民 Pascal Rossignol-Reuters
市民が激しい抗議デモを繰り広げるなか、ギリシャ議会は先週、EUが要求していた緊縮財政法案を可決した。これにより、EUとIMF(国際通貨基金)による対ギリシャ追加支援として120億ユーロの融資が実施される見込みになった。7月中旬にギリシャ政府が借金を返済するための資金に充てられる。
世界経済にとっては朗報だ。もし緊縮策が否決されていれば、2008年9月のリーマン・ショックと同じように金融危機の引き金を引き、世界経済を焼け野原にするところだったかもしれない。
もしギリシャがデフォルト(債務不履行)になれば、市場はパニックに陥り、金融機関は互いにお金を貸さなくなっただろう。...本文続く
──ここから先は7月6日発売の『ニューズウィーク日本版』 2011年7月13日号をご覧ください。
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今週のカバー特集は「本当は危ない世界経済」
アメリカも日本も週代わりで景況感が入れ替わる方向感のない世界経済が本当はどれだけ危ないか、先週辛うじてデフォルト(債務不履行)を免れたかに見えるギリシャを起点に読み解きます。
■ユーロを襲うギリシャ病拡大の温床
■ユーロ圏より危ない崖っぷち米財政
■マヒに陥った世界の経済政策
他にも
■オランダ名物の合法大麻店を守れ!
■銃もまともに撃てない弱体ドイツ軍の実態
■中国と争うフィリピンのしたたかさ、など
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[2011年7月13日号掲載]