最新記事

俳優

「ああいう勘違いな人物は面白い」...リサ・クドローがドラマ版『タイム・バンディット』出演をOKした理由とは?

Love That Kind of Bluster

2024年09月17日(火)12時00分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)
リサ・クドロー

本当に才能のあるクリエーターと仕事ができてうれしいと語るクドロー JON KOPALOFF──WIREIMAGE/GETTY IMAGES

<タイカ・ワイティティらが率いたアップルTV+のドラマ版に参加した俳優のリサ・クドロー。代表作のコメディードラマ『ザ・カムバック』の今後についても考え中だ──(インタビュー)>

1981年の映画『バンデットQ』のドラマ版『タイム・バンディット』(アップルTVプラスで配信中)への出演を打診されたリサ・クドローは、二つ返事でOKした。

1981年の映画『バンディットQ』(英題「Time Bandits」)の予告編


クリエーターのタイカ・ワイティティ、ジェメイン・クレメント、イアン・モリスと仕事をする絶好のチャンスだったからだ。「大好きなの、彼らのストーリーの伝え方やユーモアのセンスが」

このドラマでクドローは、世界を救うために時空を旅する窃盗団のリーダー、ペネロペを演じる。特にクドローに響いたのは、ペネロペの自信過剰さだった。

「ああいう勘違いな人物は面白いし、そういう役を演じるのも楽しい。自信にどっぷりつかるの」

ペネロペは「毎回、危機に直面する」が、ぶっきらぼうで意地悪な窃盗団のリーダーであり続ける。「念のため意地悪じゃない場面も作ろうかって話し合ったこともある」らしいが、意地の悪さこそペネロペの真骨頂。

「でも実際の私は違う。私は彼女ほど自己主張の必要を感じてない」と語るクドロー。

本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。

◇ ◇ ◇


──『タイム・バンディット』に出演して何が楽しかった?

タイカやジェメインと一緒に仕事ができたこと。彼らの創造性で、この作品はシリーズとして肉付けされた。だから私にノーを言えるわけはなかった。

本当に才能のある人と一緒に仕事をすることが、いつも私の念願。今回もそう。

―― 映画では男が演じたリーダーの役を、女のあなたが演じることに不安はなかった?

台本を見たら、森の中を走ったり、水に飛び込んだりする場面があってね。どういうこと? この私に、水に飛び込めって言うの?そう思った。とんでもない役を引き受けちゃった、とも。

―― そんな役を演じるのはどんな気分だった?

自分の無力さに気付いていない人物を演じるのは楽しい。ペネロペは当初、ひどく臆病なリーダーという設定だった。でも、私は主張したの。

「それじゃうまくいかないと思う。彼女は勇気がありすぎるほどあって、限界を突破してギリギリのところまで行くタイプだと思う」って。

―― 2005年にあなたが主演したコメディードラマ『ザ・カムバック』は今も人々に愛されている。どう思う?


ものすごく誇りに思うし、感激している。プロデューサーのマイケル・パトリック・キングと、次はどうしようかって、いつも話している。

(14年の最終シーズンから)もう9年、10年になる。そろそろなんとかしないと。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

雇用統計が焦点、弱さ見られれば不安拡大へ=今週の米

ビジネス

ソフトバンクG、AI投資へ160億ドルの借り入れ計

ワールド

トランプ氏、輸入木材巡り国家安保上の調査命じる 関

ワールド

クルド人組織が停戦宣言、トルコ大統領は武装解除プロ
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「オレナ夫人がパリで買い物ざんまい」の怪しいニュ…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「指を入れるのが好きじゃない」...フランス発ベスト…

  • 5

    「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「指を入れるのが好きじゃない」...フランス発ベスト…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する…

  • 5

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    メーガン妃からキャサリン妃への「同情発言」が話題…

  • 3

    「指を入れるのが好きじゃない」...フランス発ベスト…

  • 4

    「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する…

  • 5

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:破壊王マスク

特集:破壊王マスク

2025年3月 4日号(2/26発売)

「政府効率化省」トップとして米政府機関に大ナタ。イーロン・マスクは救世主か、破壊神か