最新記事

王室

「前世で出会った」 自称「霊媒師」とノルウェー王女が再婚...王女も「予知能力」を主張し、公務引退へ

Who is Durek Verrett? The Bizarre US Shaman Marrying Norway's Princess

2024年08月29日(木)19時29分
マーサ・マクハーディ
ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女

ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女 Dutch Press Photo/Cover Images via Reuters Connect

<2022年の婚約発表から2年、ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女がアメリカ人「自称シャーマン」と結婚式を挙げる。2人の奇妙な発言を振り返る──>

ノルウェーのマッタ・ルイーセ王女(52歳)が、アメリカ人の婚約者デュレク・ベレット(49歳)と、ノルウェーのガイランゲルで結婚式を挙げる。お祝いの催しは、現地時間8月29日から始まる。

国王ハラール5世とソニア王妃の長女であるルイーセ王女にとって、2度目の結婚となり、元夫である作家のアリ・ベーン(故人)との間には3人の娘がいる。王女は2019年に、シャーマン(霊媒師)を自称するデュレク・ベレットと交際を始め、2022年6月に婚約を発表していた。

【動画】自称シャーマン...縦型動画で「精霊との接し方」を説くベレット

ベレットはノルウェー王室で何かと物議を醸している。「一族で3代目のシャーマン」を自称する彼は、自分は完全には「人間」ではなく「原子を回転させる」ことで加齢を逆戻りさせる能力をもつと主張するなど、型破りな見解を披露して話題を呼んできた。

自称シャーマンの奇妙すぎる発言

しかし、彼はもっと奇妙な発言もおこなっている。

2人が交際を始めた当初、ベレットは北欧のトーク番組で、自身と王女は前世でも出会っていると語った。その後、米ピープル誌のインタビューでは、自身が古代エジプトをファラオとして統治していた記憶があり、ルイーセ王女が王妃としてそばにいたと話している。さらにその後インスタグラムで、自分は「レプティリアン(ヒト型爬虫類)とアンドロメダ人のハイブリッド種」だと語った。

ベレットの発言はメディアの注目を大いに集めたが、ノルウェーの人々はそのほとんどを無害なものとして受け流してきた。

しかし、ベレットの発言の中には王室にいっそう暗い影を落とすものもある。

ノルウェーのジャーナリスト、インゲボルグ・センネセットによると、ベレットは以前「子どもたちから悪い霊を取り除く」ことについて話していたという。

センネセットは英紙タイムズにこう語っている。「ベレットは2021年、私に立て続けにボイスメールを残し、イルミナティ(陰謀論において、世界を支配しているとされる秘密結社)の存在を信じ込ませようとした。彼が実際にどれほど現実離れした人物なのか、人々は知る必要がある」

ベレットはまた、2019年の著書『Spirit Hacking(スピリット・ハッキング)』の中で、子どもたちは不幸であるだけでガンになり得ると示唆した。この本は後にノルウェーの出版社によって取り下げられた。

一方、アイルランドの新聞がおこなったインタビューでは「女性が性的パートナーを多く持ちすぎると、膣の内側にある種の痕跡が刻まれ、それをきれいにする必要がある」と主張した。そして、自分は「そのためのエクササイズを提供している」と付け加えている。

ベレットのビジネス活動も懸念を呼んでいる。彼のウェブサイトでは、新型コロナウイルスを回避できるという黄金のメダルを222ドル(約3万2000円)で販売している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「男性に守られるだけのヒロイン像」は絶滅?...韓ド…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    韓国のキム・ジヨンに共感する、日本の佐藤裕子たち..…

  • 4

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

  • 1

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 2

    タンポンに有害物質が含まれている...鉛やヒ素を研究…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    「ショート丈」流行ファッションが腰痛の原因に...医…

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 4

    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプ新政権ガイド

特集:トランプ新政権ガイド

2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?