「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する、もう1つの『白雪姫』とは
The Snow White Controversy
ディズニーは嘘つき?
「ディズニーもずいぶん面白い女優を選んだものだ」と、ピーターソンはクーパーとの対談で皮肉った。これに対してクーパーは「私みたいに伝統を大事にする人間にとって、フェミニズムをアピールするために原作がめちゃくちゃに破壊されるのは悲しい」と返し、デイリー・ワイヤー版は「原作の価値観に沿っている」と請け合った。
ディズニーは7人のこびとのキャラクター造形でも炎上した。実写版のこびとは人間ではない架空の生き物で、1人は小人症の俳優マーティン・クレバが演じるが、ほかの6人はCGIで合成するというのだ。また、こびとには女性も含まれていた。
こうした判断をディズニーは「オリジナルアニメのステレオタイプを助長しないため」と説明したが、「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)に迎合しすぎ」と保守派に攻撃され、「小人症の俳優から高収入の仕事を奪った」ともたたかれた。
デイリー・ワイヤーを共同設立したジェレミー・ボーリングも、ディズニーをこき下ろした。
「おとぎ話は永遠の真実を伝えるためにある。実写版『白雪姫』について聞く限り、ディズニーは自らの過去を恥じているらしい」と、ボーリングは『白雪姫と邪悪な女王』の製作発表の席で当てこすった。「そしてディズニーは子供たちを、はやりの有害な嘘にさらそうとしている」
『白雪姫と邪悪な女王』は、既にティーザー予告が公開されている。極秘に企画を進めていたため、クーパーは白雪姫の衣装を着け、別のファンタジードラマの撮影現場で予告編を撮ったという。
果たして観客は、2つの『白雪姫』のどちらを支持するだろうか。