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キノコ、代替肉、セラム...体の中から若返り! 世界最新美容トレンドを追う

Beauty Trends of 2024

2024年03月15日(金)10時10分
レオニー・ヘルム

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植物由来の食材が大人気。消化器の健康は肌の健康に直結している VAASEENAA/ISTOCK

■トリートメント

①再生美容

美容専門医のショッターによれば「エステの技法は常に進化しており、その選択肢はどんどん増えている」。だから今はヒアルロン酸などの異物をフィラーとして使わなくても、自分の皮膚細胞組織を「再生」させて肌のハリを取り戻すことが可能だ。

そしてショッターの予想では、今年はサーモンやマスのDNA(ヒトのDNAによく似ているそうだ)から抽出したポリヌクレオチドなどの「スキンブースター(肌を若返らせる物質)」を注入する施術が注目を集めそうだ。

こうしたスキンブースターは保湿効果があるだけでなく、コラーゲンやエラスチンを生成する結合組織(いわゆる線維芽細胞)の働きを刺激することで、その再生を促進するという(コラーゲンやエラスチンなどの物質は加齢とともに失われていき、しわやたるみの原因となる)。

細胞本来の再生機能を刺激することに焦点を当て、より自然な形で肌の若さを保つ施術の人気は、今後もますます高まるに違いない。

「より長く健康的な人生を送りたければ、まずは若々しく健康な肌を保つことだ」と、ショッターは言う。「最近の研究では、肌の老化が心臓や脳などの臓器の老化にもつながることが分かっている」

②レヌバ

美肌の再生にこだわる人が増えるなか、フロリダ州の認定皮膚科医シノ・ベイ・アギレラが注目するのはMTFバイオロジクスの開発した新しい注入剤レヌバだ。

レヌバはヒトの脂肪組織に由来する注入剤で、外科手術を必要とせず、ヒアルロン酸を含まないアンチエイジング剤として米食品医薬品局(FDA)の認可を得ている。

今の美容業界では「フィラー疲れ」が広まっており、過剰にフィラーが注入されたパンパンの顔にうんざりした人たちが、それに代わる若返りの方法を求めている。

ヒアルロン酸のフィラーでも一時的に顔のハリを取り戻すことはできるが、体内の酵素によって分解・吸収されてしまうから効果が持続しにくい。

対してレヌバは、注入した場所で患者本人の脂肪を増やす効果がある。あとに残るのは自分の脂肪だけだから、よりふっくらとした若見えの顔になり、効果も持続する。しかも今のところ、副作用はほとんど報告されていない。

レヌバを使えば「若く見せるのではなく、本当に肌が若くなる」と、アギレラは言う。「そういう施術が確立され、レヌバのような製品もできたのだから、使わない手はない。

レヌバは脂肪移植のような手術を必要とせず、顔にも手にも注入でき、加齢によって減ってしまった脂肪を自分の脂肪で補うことができる」

ただし安くはない。注入量1.5立方センチ当たり1800ドルくらいは覚悟して。

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