最新記事

ヨーロッパ王室

「まるで双子」デンマーク・メアリー新王妃とキャサリン妃の「同じ服」

2024年01月14日(日)09時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
キャサリン妃とメアリー妃

Lindblom Stefan/Stella Pictures/ABACA via Reuters Connect

<デンマークのマルグレーテ2世女王の退位にともない、フレデリック王太子が新国王に即位。王妃となるオーストラリア出身のメアリー妃とはどんな人物?>

1月14日、マルグレーテ2世女王の退位に伴い、長男のフレデリック王太子が国王に即位する。それにともない、メアリー王太子妃は王妃となる。

ともに王太子妃であるメアリー妃とキャサリン妃は国民に人気があり、また「双子の姉妹」と言われるほど雰囲気とファッションセンスも似ていることで有名だ。実際に同じ服を着用したことが何度もあり、2人はよく比較されている。

【写真】メアリー妃とキャサリン妃の同じ服(3着) を見る


そもそもメアリー妃とはいったいどのような人物か?

1972年に大学教授の父と大学職員の母との間にオーストラリアのタスマニア島で生まれたメアリー妃。タスマニア大学で法律と商学を学んだあと、シドニーの広告会社などに勤務していた。

フレデリック王太子とは2000年のシドニー・オリンピック開催時に共通の友人を通してバーで知り合い、その後、交際に発展。2001年にデンマークに移住し、マイクロソフト社勤務を経て2003年に婚約。そして2004年に結婚。

去年成人した長男のクリスチャン王子(2005年生)、イサベラ王女(2007年生まれ)、双子のヨセフィーネ王女とヴィンセント王子(2011年生まれ)の4人の子供の母となった。


「王子であることは後で知った」というメアリー妃のフレデリック王太子との出会いは「シンデレラ・ストーリー」として当時、メディアで頻繁に取り上げられた。

また、オーストラリア出身の民間人初のプリンセスということでヨーロッパだけでなく、母国でも多くのメディアに取り上げられている。

イギリス王室はヴィクトリア女王(1819-1901年)を通じて、ヨーロッパ各国の王室と縁戚関係にあり、デンマークのクリスチャン9世国王(1818-1906年)という共通の祖先をもっている(娘のアレクサンドラ王女がイギリスのエドワード7世の王妃)。

マルグレーテ2世女王はクリスチャン9世国王の直系の子孫であり、チャールズ国王とウィリアム皇太子もその娘アレクサンドラ王妃を通じて、直系の子孫となる。

したがってデンマーク王室とイギリス王室は縁戚として何世代にもわたって深い交流があり、故エリザベス2世女王とマルグレーテ2世女王は「リリベット」(エリザベス女王の愛称)と「デイジー」(マルグレーテ女王の愛称)と互いを呼び合う仲だったという。

展覧会
京都国立博物館 特別展「日本、美のるつぼ」 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日産、武漢工場の生産25年度中にも終了 中国事業の

ビジネス

豊田織機の非公開化報道、トヨタ「一部出資含め様々な

ビジネス

中国への融資終了に具体的措置を、米財務長官がアジア

ビジネス

ベッセント長官、日韓との生産的な貿易協議を歓迎 米
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    ハン・ガンのノーベル文学賞受賞はなぜ革新的なのか?…

  • 1

    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 1

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:独占取材 カンボジア国際詐欺

特集:独占取材 カンボジア国際詐欺

2025年4月29日号(4/22発売)

タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影