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「イギリス人ぶってる」...メーガン妃の「赤いポピー」で論争勃発

Meghan Markle's Clothing Choice Sparks Backlash

2023年11月12日(日)10時15分
ジェームズ・クロフォード=スミス
メーガン妃

Simon Dawson-REUTERS

<あれほど嫌って去ったイギリスの伝統をこれ見よがしになぜアメリカに持ち込むのか?...SNSでは批判と擁護の声が>

11月8日、カリフォルニア州サンディエゴで行われたアメリカ海軍「ネイビーシールズ(米海軍特殊部隊)財団」が開設したフィットネス施設「ウォリアー・フィットネス・プログラム(Warrior Fitness Program)」の開幕式に出席したヘンリー王子とメーガン妃。

しかし、その際にメーガン妃が退役軍人を称えるために赤いポピーの花のブローチをつけていたことが、ネット上で論争になっている。

ヘンリー王子とメーガン妃はともに黒い服装で参加したが、2人とも黒いジャケットに鮮やかなポピーの花のブローチをつけていた。


ポピーは世界中の多くの国で戦没者の追悼記念式典や休戦記念日などの際に身につけられ、戦争で亡くなった人々に敬意を表する花とされている。

イギリスでは戦没者を偲んで11月に行われる「リメンバランス・サンデー」に向けて、王族だけでなく一般市民も慰霊碑に献花し、11月はポピーを身につける伝統がある。

アメリカでも一部の人々がポピーのブローチを身につけることはあるものの、5月に行われる「メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)」の頃だけである。

それも2017年に退役軍人の組織の1つである「アメリカ在郷軍人会」が議会の支持を得てメモリアルデー直前の金曜日を「全米ポピーの日」として、戦没者と退役軍人を称えてポピーを身に着けるように呼びかけ、ブローチが販売されるようになったという経緯がある。

したがってアメリカではイギリスほどには伝統的ではなく、さらに5月のメモリアルデーでもない11月にポピーのブローチをつけることの意味について、SNS上で論争が起きたのだ。

ヘンリー王子がイギリス陸軍時代にアフガニスタンに2度派兵されているため、メーガン妃自身が「退役軍人の妻」である。そのため重要な公務として、イギリス王室時代にはポピーをつけて「リメンバランス・デー」に出席していたメーガン妃。

【写真】イギリス王室時代にポピーをつけて2回だけ出席した「リメンバランス・サンデー」でのメーガン妃 を見る

あるX(旧ツイッター)のユーザーは、メーガン妃がポピーのブローチを着用して無用に注目を集めたことについて次のように非難している。

「ポピーは5月のメモリアルデーに身につけるものと思ってましたが、私が間違っていますか? 彼女は[親族やマスコミとの訴訟での]裁判所には出廷しないのに、またしても何の縁もないイベントに出て、その最前列で注目を浴びようとしています。神様、どうにかしてください」

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