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コロナ禍で結婚式のスタイルは大きく変化したが、本当の「黒船」はZ世代

Are Weddings OK?

2023年05月20日(土)13時35分
ヘザー・シュウィドル(スレート誌記者)

「予算に大きな変化はないが、使い方が深掘りされているようだ」。コンセプトの名付け親で、消費者行動の専門家であるイリノイ大学のシール・オトネス教授はそう話す。「招待客が350人でなく100人なら、より贅沢な体験を実現できる」

確かに小人数であれば、キャビアにも手が届きやすい。各自の頭文字を刺繡したナプキンや、豪華なギフトバッグを用意することもできる。

ただし、挙式は盛大にすべきだというプレッシャーが消え去ったわけではない。

影響を与えているのはセレブの行動だろうと、オトネスはみる。昨年、俳優ベン・アフレックと2回挙式し、その1回で3種類のドレスを着用したという歌手・女優のジェニファー・ロペスがいい例だ。

新型コロナのパンデミックで、いくつかの社会的規範が消失したのは「とても開放的なこと」と、オトネスは言う。

「その一方、結婚式はあるべき形式どおりに、期待や投じる金額に見合うサイズであるべきだと信じる人もいる。結局、全ては当事者のカップルや家族の考え方次第」

ウエディング・リポートのマクマレーによれば、誰が費用を出すかという要素も関係する。

「10~20年前には、両家の親が挙式費用の大部分を負担していた。だが(最近では)新郎新婦が受け持つ割合が増え、その分、自分たちで選ぶ余地も増えている」と、同社の調査は指摘する。

「結婚式のフォーマットが大きく変化している」と語るのは、ウエディングプランナーのマルティネスだ。より自由な在り方を求める声が高まっているという。

しきたりどおりに式の後はカクテル、着席でのディナー、ダンスという手順を踏むのでなく、全部を一緒にするカップルもいる。

変化の原因は、パンデミックの最悪期に「発想の転換を迫られた」ことだ。「親や祖父母世代のような伝統的スタイルは選択できない状況だった」と、マルティネスは言う。

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