【英王室】2人のプリンセスに愛されるデザイナー、アーデムとは?
Kate Middleton's and Meghan Markle's Top Erdem Fashion Moments
2019年5月、「チェルシーフラワーショー」でアーデムのドレスのキャサリン妃 POOL New-REUTERS
<ヘンリー王子との結婚後には、メーガン妃が公の場ではあまり着用しなくなったと言われるアーデムのドレス。2人のプリンセスの「アーデムの競演」を本誌が追った>
キャサリン妃とメーガン妃の双方に愛されているにもかかわらず、ファッション業界以外ではあまり知られていないのが、アーデム・モラリオグルが自らの名を冠したブランド「アーデム(ERDEM)」だ。
1977年にカナダ・モントリオールで生まれたアーデム・モラリオグルは、ライアソン大学で学び、2001年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学。ヴィヴィアン・ウエストウッドの下でインターンを経験した後、ニューヨークに渡ってダイアン・フォン・ファステンバーグの下で働いた。
そして2005年、ロンドンを拠点として、アーデムを設立。自然をモチーフとしたブロックプリントとデザインが特徴のブランドだ。
キャサリン妃は2011年にウィリアム王子(当時)と結婚直後からアーデムのイブニングドレスを着始めるようになり、ブランドは一気に注目を集めた。
他方、メーガン妃は結婚前はアーデムの大ファンで、アースカラーのデイウェアをよく着用していた。長男アーチ―君を妊娠中に、アーデムのエレガントな服を着ている姿がキャッチされている。
2015年、「ヘッジファンド・ガラ」でのキャサリン妃
アーデムの初期の作品となるイブニングドレスをキャサリン妃が初めて着用したのは、2015年にビクトリア&アルバート博物館で行われた、ヘッジファンド・ガラのパーティーだった。大胆に青と赤がプリントされたシルクに、白と緑のアクセントをあしらったノースリーブのデザインは、花柄のモチーフと裾のフリルが特徴的であった。当時、このドレスはアーデムのプレタポルテ・コレクションとして、3,261ドルで販売されていた。