「問題はセクシーすぎることだけ」 マリン首相のパーティー問題、アメリカでも議論沸騰
Finland's 'Partying' PM Video Draws Comparisons to American Politicians
昨年末には「ナイトクラブ」めぐり謝罪
2019年に首相に就任したマリンは、以前にもパーティーに関する騒動を起こしたことがある。2021年12月に新型コロナウイウルスの感染者と接触した後、ナイトクラブに行き、その際、仕事用の電話を持っていなかったため、自主隔離を要請するメッセージを見逃していたことが明らかになった。マリンはその後、判断を誤ったとして謝罪している。
Twitterユーザーの「KatriBertram」は、以前にネット上に出回ったオカシオ・コルテスの大学時代のダンスの動画に言及し、マリンの動画を「ちょっとしたAOC(オカシオ・コルテスの略称)モーメント」と呼んだ。
Reddit(レディット)のユーザーの「djluminol」は、「共和党が、アレクサンドリア・オカシオ・コルテスが大学で踊っている動画を公開したときのようだ」と述べ、「彼らは、誰もが彼女を愚かだと思うと考えたに違いない。でも、愛らしかった。今回もきっと同じことになるだろう」と述べた。
AOCに批判的な人の一部は、マリンも非難している。「フィンランドはどうかしている。あの国のAOCを大統領にした」とTwitterのユーザー「RedPillOJCoin」は投稿した。
アメリカの政治評論家メラニヤ・ポドリャクは、Twitter上で「『国家元首にふさわしくない行動』というテーマについて、かなり豊富な経験を持つこのアメリカという国の人間として言わせてもらうと、『音楽に合わせて踊る』は、ビンゴカードにさえ含まれない」と、過去の米大統領たちに比べれば、はるかに些細な問題だと指摘した。
ナショナル・レビュー誌のライター、ダン・マクラフリンは、今回の動画に対する人々の反応を総括し、マリンの首相としての実績次第だと指摘している。「彼女の仕事ぶりがよければ、これは魅力的だ。そうでないなら、不快だ。民主主義国家では、有権者は奇抜さや軽薄さを許容するだろうが、それは成果を出しさえすればだ」