最新記事

ウクライナ

「日本の皆さんのおかげ」──駐日ウクライナ大使館のツイートで生き延びた友人

2022年06月09日(木)15時43分
小林薫(本誌記者)

IMG_3521.jpeg

6月1日、約2カ月かけてウクライナから到着したタチアナさんのハンドメイドの革バッグ Newsweek Japan

──先ほど(6月5日)、キーウにも爆撃があったというニュースを聞きましたが、大丈夫ですか?

実はその爆撃は我が家から近いところでした。自動車修理工場が爆破され、近隣アパートの窓が吹き飛んだということを、そこに住む知人から聞きました。幸い知人に怪我はありませんでしたが、建物は半壊状態とのことです。

とはいえ、キーウにいる私は不満は言えません。実は私の妹がドネツク州(のロシアに占領されていない地域)に住んでいるのですが、ガスが止められているほか、水道と電力状況が不安定で電気がよく止まっているようです。当然、皆、仕事は失いました。

ロシアがドネツク住民の利益を守っているというニュースを流しているようですが、日本でもそのような報道になっているのでしょうか? それは完全に嘘です。ドネツクは工業地帯で多くの工場がありますが、その製品や備品をロシア側は略奪して持ち去っています。2014年に占領されて以来、開発もされずに荒廃してしまいました。

2014年の占領時には、これほど残酷な爆撃や強奪はありませんでした。それが今やウクライナ全土に拡大して、爆撃で破壊しようとしています。こんな野蛮な侵略戦争が21世紀の文明社会でなぜ起こりうるのか、理解に苦しみます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「男性に守られるだけのヒロイン像」は絶滅?...韓ド…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 4

    韓国のキム・ジヨンに共感する、日本の佐藤裕子たち..…

  • 5

    「ショート丈」流行ファッションが腰痛の原因に...医…

  • 1

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 2

    タンポンに有害物質が含まれている...鉛やヒ素を研究…

  • 3

    「ショート丈」流行ファッションが腰痛の原因に...医…

  • 4

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 4

    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプ新政権ガイド

特集:トランプ新政権ガイド

2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?