103歳の女性、スカイダイビングで世界最高齢記録を樹立
ギネス更新となるジャンプ直前のラーションさん(手前) YouTube/euronews
<ラーションさんがスカイダイビングに興味を持ったのは、90歳を目前に控えた頃のこと。90歳の誕生日を記念して、人生で初めてのパラグライダーに挑戦。空を飛ぶ体験に魅了されて以来、空のアクティビティにのめり込んでいった>
ギネスワールドレコーズによると5月29日、スウェーデンのルト・リンネア・インゲゲールド・ラーションさんが103歳と259日でのスカイダイビングに成功。2019年にキャサリン・ホッジスさんが103歳と129日で達成した、女性によるタンデムジャンプの世界最高齢記録を更新した。
New record: Oldest tandem parachute jump (female) - Rut Linnéa Ingegärd Larsson at the age of 103 years and 259 days.
— Guinness World Records (@GWR) June 14, 2022
She first tried paragliding at the age of 90, and did her first parachute jump at the age of 102https://t.co/mVtDrksfim
タンデムジャンプは、2人乗りのパラシュートにインストラクターと一緒に体を固定して飛ぶ。通常1人はアマチュアで、もう1人は熟練者。熟練者がパラシュートを開くひもを引っ張る。
ラーションさんは、スカイダイビングのプロのヨアキム・ヨハンソンさんと共にジャンプ。スウェーデンの作曲家ラッセ・ダールクイストの『Try Your Wings(Gå upp och pröva dina vingar)』という1944年の曲を聴きながら空を飛んだそうだ。
地上では、ラーションさんの子供、孫、ひ孫たち、4世代の家族が待ち構え、無事に着地したラーションさんを称えた。
●着地の瞬間
90歳からの挑戦
ギネスワールドレコーズによると、ラーションさんがスカイダイビングに興味を持ったのは、90歳を目前に控えた頃のこと。90歳の誕生日を記念して、人生で初めてのパラグライダーに挑戦。空を飛ぶ体験に魅了され、空のアクティビティにのめり込んでいった。
ラーションさんが初めて飛行機からパラシュートで飛び降りるスカイダイビングを行ったのは、2020年、102歳のとき。そしてこう決意した。パラシュートジャンプでの女性の世界最高齢記録を更新したい、と。それから2年後に見事目標を達成した。
ラーションさんには5人の子供、19人の孫、30人のひ孫がいる。スカイダイビングの他に、家族たちと過ごすこと、そしてクロスワードパズルを解くこと、地元の合唱団で歌うことが大好きという。
タンデムジャンプを行った男性の最高齢記録は、2020年にアルフレッド・ブラシュケさんが打ち立てた、「103歳と181日」。