『スクリーム』主演女優が語る最新作、「2時間、全てを忘れて怖がり笑える」
Playing a Badass
『スクリーム』に出演することで貴重な経験をしてきたと語るキャンベル GEORGE PIMENTEL/GETTY IMAGES
<主演女優ネーブ・キャンベルが語る、ホラーとコメディーが織り成す「最高のスリル」をいま見るべき理由>
ホラー映画シリーズ『スクリーム』のような大ヒット作に出演すると、なにかと得難い経験をすることになる。「誰かの足に私の顔が描かれているのを見たときは、すごく驚いた」と、5作目の最新作『スクリーム』(1月14日全米公開)でも主人公シドニー・プレスコットを演じるネーブ・キャンベルは言う。
足のタトゥーはさておき、キャンベルは自分が恵まれていると実感している。「25年後にも続編が作られるほど成功した映画は珍しいと思う」
ただ、今回の復活は少しほろ苦い。前作まで監督を務めたウェス・クレイブンが2015年に亡くなったからだ。「彼の不在を痛いほど感じた。と同時に、彼の存在を感じられた。今回の監督2人が敬意を払って流れを受け継いでくれたから」
彼女自身は「少し繊細なので」ホラー映画は見ないが、コロナ禍が収まり観客が劇場で『スクリーム』を楽しめるようになってほしいと願っている。「この作品の醍醐味は大勢で一緒に怖がったり、笑ったりする喜びにあると思うから」。本誌H・アラン・スコットがキャンベルに話を聞いた。
――もう一度シドニーを演じようと思った理由は?
シドニー・プレスコットを演じるのはすごく好き。超格好いいし、多くの人にとっての憧れでもある。こういうジャンルの映画で、「被害者」にとどまらない女性を演じられるのは光栄なこと。
――最新作でシリーズを初めて見る人は、どう楽しめる?
25年前に若者がわくわくしたのと同じように、最高のスリルが体験できる。恐ろしくて、おかしくて、脚本も構成も演出もいい。2時間の間、全てを忘れてただ怖がり、笑える。まさに今の世の中が求めているものじゃないかな。
――主要キャストのコートニー・コックスとデービッド・アークエットとの再会はどうだった?
とても楽しかった。私たちはお互いにとって特別な存在。家族みたいに、私たちの間だけで分かち合える物語がある。
――『スクリーム』はホラー作品にしては珍しくユーモアがある。
コメディー要素は、シリーズが成功した理由そのものだと思う。ホラーは得意じゃないので、一息つかせてくれる場面は私にとっても必要。
――ハロウィーンは楽しんでいる?
ハロウィーンでは毎年、(『スクリーム』で)殺人鬼がかぶるマスクを着けた子供が家にお菓子をねだりに来る。私が玄関を開けると、みんな驚く。仮装いらずでシドニーになれるから便利よね。