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アメリカ政治セクハラ辞任のクオモNY州知事の後任、ホークル新知事に一躍脚光が
2021年09月01日(水)17時43分
副知事から昇格したホークル EDUARDO MUNOZーREUTERS
<スター知事だったクオモがセクハラで失脚し、同州初の女性知事となったホークル副知事とはどんな人物なのか>
8月24日、セクハラ問題で辞任に追い込まれたニューヨークのクオモ州知事の後任にキャシー・ホークル副知事が就任した。州北部の工業都市バッファロー出身で62歳の彼女は、同州初の女性知事として一躍脚光を浴びている。
弁護士資格を持ち、州内の郡書記官などを務めていたホークルが初めて表舞台に登場したのは2011年。同州選出の連邦下院議員がスキャンダルで辞任したのに伴う特別選挙に出馬し、伝統的に共和党が強かった州北部で勝利を収めた。翌年の下院選で敗北したものの、14年の州知事選にクオモが立候補した際に副知事候補に指名され、以来7年間伴走してきた。
副知事時代のホークルは女性の権利拡大などに尽力したが、華やかなクオモの陰であまり注目されず、政治的にもクオモと距離を置いていた。だが、そのおかげでクオモのスキャンダルに巻き込まれることなく、醜聞まみれの州政府を一新する存在として期待を集めている。
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