子どもを育てるのは都会か、田舎か?
中学からは環境を選ぶことが大切
小学校までは都会も田舎も大差はありませんが、中学からは「環境」の重要度が高まります。一般にティーンエイジャー以降は親よりも友だちの影響が強くなる時期です。この時期にどんな仲間と、何をして過ごすのかが、子どものアイデンティティや学力形成に影響を与えます。
理想は、子どもの特性を伸ばしてくれる環境であることです。勉強が得意な子であれば、周囲にも勉強が得意な子がいる環境、スポーツが得意な子であれば、周囲にもスポーツを頑張る子がいる環境、勉強もスポーツも頑張る子であれば文武両道の環境が子どもを一回り大きく成長させてくれます。
日本では子どもの教育のために引越しをするという家庭は少数派ですが、アメリカでは、子どもによりマッチする教育環境を求めて、他の学区や市町村へ引越しすることは珍しくありません。
子どものために引っ越しは無理!という家庭でも、実現可能な範囲で、特性を伸ばしてくれる環境(学校や習い事)を選択していくことをお勧めします。
[執筆者]
船津徹
TLC for Kids代表。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。2001年ハワイにてグローバル人材育成を行なう学習塾TLC for Kidsを開設。2015年カリフォルニア校、2017年上海校開設。これまでに4500名以上のバイリンガル育成に携わる。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『世界で活躍する子の英語力の育て方』(大和書房)がある。