英語嫌いな子供になって当然。日本の英語教育の欠点を自学でカバーする方法とは?
リーディング訓練が足りないと英語嫌いになる!
私はアメリカで学習塾を経営しているのですが、「勉強が苦手!」という英語ネイティブの子どもに共通するのが「本への抵抗感が強いこと」です。満足なリーディング力を身につけていないまま学年が上がり、読む本の難易度が上がり、学習の消化不良を起こしているのです。
実は、これと同じことが日本人の英語学習者にも起きています。英語学習をスタートした時期に英語を読む訓練が十分でないため、英語を読むスピードが遅く、読解力が伴わないのです。そのため英語を見ると「読むのが面倒だ」「難しい」と苦手意識を持つようになります。
日本で実用的な英語力を身につけるには、英語の本を読み解く力を身につけることが不可欠です。これを実現するためには、英語教育のスタート時に、フォニックスとサイトワーズを指導して、英語の本が流暢に読めるようにしてあげれば良いのです。
最後に小学校低学年の子どもに英語を教えると、母国語(日本語)の発達が悪くなるのではないかと心配される方がいます。英語を日常的に使う環境がない日本で、1年間に35コマ程度(26時間)の英語レッスンを受けても母国語がおかしくなることはありませんのでご安心ください。
【参考記事】VRで英語を学ぶ? 海外で暮らすような仮想体験ができる学習法
[執筆者]
船津徹
TLC for Kids代表。明治大学経営学部卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。2001年ハワイにてグローバル人材育成を行なう学習塾TLC for Kidsを開設。2015年カリフォルニア校、2017年上海校開設。これまでに4500名以上のバイリンガル育成に携わる。著書に『世界標準の子育て』(ダイヤモンド社)『世界で活躍する子の英語力の育て方』(大和書房)がある。
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